地震に強い家を建てるにはどうすればいい?

公開日:2025/10/15 最終更新日:2025/10/22

地震に強い家

住宅の安全性が叫ばれる昨今、耐震性の高さも家を選ぶうえで欠かせない基準です。そこで本記事では、地震に強い家を建てるにはどうすればいいのかについて詳しく解説します。注文住宅の購入を検討している人は、ぜひこの記事の内容を参考にして、後悔のない家づくりをしてください。

家を建てる際は耐震等級をチェック

地震に強い家を建てる際にもっとも重要な基準となるのが耐震等級です。これは、建物が地震に対してどの程度の強度をもつかを示す指標であり、地震時における建物の倒壊や崩壊のしにくさを数値化したものです。専門知識がなくても、住宅の耐震性能を客観的に判断できる基準として広く用いられています。耐震等級は、建物の構造安全性を確保するうえで欠かせないものであり、住宅購入や建築時に必ず確認しておきたいポイントといえるでしょう。なお、耐震等級は等級1・等級2・等級3の3段階に区分されています。

等級1

震度6強から7程度の大規模地震が発生しても倒壊や崩壊しない強度をもつ建物であり、1981年に改正された建築基準法(新耐震基準)における最低限の耐震性能を満たしています。つまり、法律で定められた基準に準じた一般的な耐震性を備えた住宅がこのレベルに該当します。

等級2

等級1の1.25倍の地震に耐えられる強度をもち、学校や病院など多くの人が利用する建物に採用されることも多い等級です。一般住宅においては、等級2以上の性能を有することで長期優良住宅として認定される場合もあり、耐久性や資産価値の観点からも注目されています。

等級3

最高レベルで、等級1の1.5倍の地震にも耐えうる強度を誇ります。消防署や警察署など災害時に重要な機能を維持する建物と同等の水準にあり、地震の多い日本では、家族の安全を最優先に考えるなら、この等級3を目指すのが理想的です。

このように、耐震等級は単なる数値ではなく、家の安全性・資産価値・将来の安心を左右する大切な指標です。地震に強い家づくりを検討する際は、設計段階でどの等級を目指すかを明確にし、信頼できる施工会社と相談しながら進めることが重要といえます。

住宅の耐震性を高める方法

地震に強い家を建てるためには、建物の「耐震性」を高めることが不可欠です。耐震性を高めるための構造は大きく「耐震構造」「制震構造」「免震構造」の3つに分けられ、それぞれ地震の揺れに対するアプローチが異なります。これらの仕組みを理解することで、自分に合った地震対策を選ぶことができます。

耐震構造

まず耐震構造は、建物そのものを頑丈にして揺れに「耐える」ことを目的とした構造です。柱や梁、壁や床などの主要な部分をしっかりと固定し、強い揺れが発生しても建物自体で地震の力に対抗できるように設計されています。具体的には、柱と柱の間に「筋違い」と呼ばれる補強材を入れたり「構造用合板」を使用して耐力壁を設置したりすることで、横方向の揺れに強いです。

この方法はコストを抑えられる点が大きなメリットで、一般的な一戸建て住宅の多くで採用されています。ただし、建物全体に地震の揺れが伝わるため、上の階ほど揺れが大きく感じられる傾向があります。

制震構造

次に制震構造は、建物内部に設けた「制振ダンパー」などの装置によって揺れを吸収し、建物への負担を軽減する仕組みです。建物自体を固くするのではなく、地震のエネルギーを制振装置で吸収・分散させることで、倒壊リスクを下げる構造といえます。3〜5階建て程度の低層マンションで多く採用されていますが、最近では一戸建てにもオプションとして導入するケースが増えています。

強い地震だけでなく、台風などによる風揺れにも効果があり、住み心地の向上にも寄与するのです。既存住宅への後付けも可能ですが、新築時に組み込む方がより高い効果を発揮します。

免震構造

最後に免震構造は、建物と地盤の間に免震装置を設置し、地震の揺れを建物に伝えにくくする構造です。これは「耐える」「吸収する」よりも一歩進んだ「揺れを避ける」仕組みです。コストが高いため、戸建てでは採用例が少なく、主に中高層マンションやタワーマンションに使われています。

免震構造の建物では、地面の揺れが直接伝わらないため、地震時でも室内の揺れが小さく、家具の転倒リスクも低減されます。

家の耐震性を上げるには地盤改良も大切

地震に強い家を建てる際には、建物そのものの耐震性だけでなく、建物を支える「地盤」の強度も非常に重要です。どれだけ構造がしっかりしていても、軟弱な地盤の上ではその性能を十分に発揮できません。そのため、地盤の状態に応じて「地盤改良工事」を行うことで、地震に強い住宅づくりが実現します。地盤改良の方法は主に3つあります。

柱状改良工法

1つ目は柱状改良工法で、地中にコンクリートの柱を形成して建物を支える方法です。地盤の表層部分だけでは強度が確保できない場合に適しており、一般住宅から中層マンション、工場まで幅広く採用されています。工事費用は比較的安価で、床面積20坪の住宅で100〜200万円ほどが目安です。

表層改良工法

2つ目は表層改良工法です。こちらは地表から約2mほど掘削し、軟弱な土に固化剤を混ぜて地盤自体を強化する方法です。施工が容易で短工期・低コストというメリットがあり、狭い土地でも対応可能です。費用は同規模の住宅で80〜100万円ほどと手頃ですが、支持層の深さによって変動します。

鋼管杭工法

3つ目は鋼管杭工法で、鋼管やコンクリート製の杭を地中深くまで打ち込み、建物をしっかりと支える方法です。重量のある建物にも対応でき、小型の重機で施工できる点が特徴です。費用は20坪の住宅で100〜500万円ほどと幅があります。

まとめ

地震に強い家を建てるためには、建物の構造だけでなく、基礎からしっかりと安全性を確保することが大切です。耐震等級を確認し、より高い等級を目指すことで、家族の命と資産を守る強固な住まいが実現します。また、耐震・制震・免震といった構造の違いを理解し、自分の暮らしに合った地震対策を選ぶことも重要です。さらに、見落としがちな地盤の強度にも注目し、必要に応じて地盤改良を行うことで、地震に負けない確かな土台をつくれます。これらを総合的に考慮すれば、万が一の災害にも安心して暮らせる家づくりが可能です。信頼できる施工会社と相談しながら、安心・安全なマイホームを実現しましょう。

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